2007年7月3日火曜日

◆相次ぐ不祥事

◆相次ぐ不祥事
 ◇旧秦荘町で預かった1217人分--愛荘町
 ◇18人から34万円余--大津市
 愛荘町と大津市で年金を巡る不祥事が2日、相次いで明らかになった。愛荘町は、年金受給に支障は出ていないものの、旧秦荘町当時に預かった国民年金手帳を本人に返還せず、町で保管していたと発表。大津市では、介護保険料を老齢年金から特別徴収(天引き)する高齢者から、遺族共済年金や障害共済年金からも二重に天引きしていた。年金不信が渦巻いている時だけに、両市町への批判が高まりそうだ。【松井圀夫、鈴木健太郎】
 愛荘町が国民年金手帳の返還を怠っていたのは、旧秦荘町当時の1971~88年に預かった1217人分。このうち106人は死亡しており、166人が年金手帳の再交付を受けていた。町は2日、「(手帳が手元になく)ご心配をおかけしました」とするおわびの文書を添えて全員に年金手帳を郵送で返還した。
 町によると、保険料納付や印紙検認の確実な実施をはじめ、手帳の紛失防止や被保険者の利便性などを考慮し、1960年ごろから本人に説明したうえで、町が年金手帳を保管。75年ごろから、手帳の更新や厚生年金への移行などの際、返還するようになっていたが、担当者間の引き継ぎ不足で返還されなかった。
 しかし、今回、滋賀社会保険事務局長から国民年金被保険者名簿の保管状況調査の要請を受け、先月7日に職員が秦荘庁舎書庫で、旧秦荘町民の被保険者名簿や納付記録が保管された年金手帳を発見。同15日に社会保険事務所で全員の名簿照合が出来たという。
 村西俊雄町長は「年金手帳が返還されず、連絡が遅れ、申し訳ありません。手帳と納付記録が残っており、年金受給は安心してもらえる」と話す。
   ◇  ◇
 一方、大津市が二重に天引きしたのは18人分の計34万1332円。昨年10月の介護保険法改正で、介護保険料の天引きが新たに可能になった年金のうち、共済分については、保険者の市町村が共済組合連合会に対し、「徴収停止依頼」を提出しないと、自動的に天引きが始まる仕組みになっている。また、従来、天引きされていた老齢年金についても、停止依頼が無い限り徴収が続くが、同課では両方の手続きを忘れていた。さらに、同連合会や社会保険庁にコンピューターデータで提出する保険料支払い状況についても、二重徴収を防ぐための処理が昨年10月から約2カ月遅れた。
 このため、昨年4~8月に遺族・障害両共済年金の受給を開始した、いずれも女性18人(66~84歳)について、1人当たり8600円~2万8200円を今年の4月、6月、8月の支給分で二重徴収していた。既に8月分の事務処理は、前倒しで済んでしまったため、市は9月中に18人全員に誤徴収分を返還する予定。
 市介護保険課は「市民に申し訳ない。制度をよく理解し、二度とこのようなことがないようにしたい」と話している。
毎日新聞

アーティクルジャパン

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